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2004年7月20日 (火)

禁煙(4) 「自由と解放」のイメージ

はじめてタバコを吸ったのは20年前、35歳のときだったと思う。夫の実家に田植えの手伝いに行き、「嫁」として緊張しながら1週間すごした。

夜、納屋の屋根裏の寝間にあがったとき、夫は言った。
「タバコ吸ってみれば? リラックスできるよ」
そしてタバコの煙をいかにも気持ちよさそうにフーッと吐きだした。

当時のわたしにとって、夫は自由の象徴のような人だった。直観力、洞察力、創造力、想像力にあふれ、楽天的で、開けっぴろげで、誰とでもすぐ友だちになれる。
それにくらべてわたし自身は、タブーや義務感でゴチゴチの「優等生」。なんとかその殻をやぶりたいと思っていたときだったから、夫の言葉にはすぐとびついた。

初め、のどから奥へ煙が入らなくて、咳こんだ。
「まず口に煙をためて、それからふつうに息をするように吸いこめばいいよ」と夫。
なるほど。その一言で、すぐ吸えるようになった。
おそまきながら、ちょっぴり「悪女」になれたみたいでうれしかった。

それから10年間は、夫といっしょに東京で数ヶ月アルバイトをしてはインド、ネパール、タイを数ヶ月放浪、という生活パターンをくりかえした。旅先で親しくつきあう人たちは、ほとんど全員が喫煙者。わたしにとって、喫煙は社交の一部となっていった。

そしてこの放浪生活で、わたしはそれまで想像もできなかったような大きな意識転換を経験した。そのため、喫煙はますます「大いなる解放」のイメージと結びつくことになった。


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