2008年12月28日 (日)

物の物語 (1)  はじめに

◇ YouTube で素晴らしい動画を見つけたのでご紹介します。
  環境問題の全体像を、これほどわかりやすく簡潔にまとめ、
  しかも核心を突いた説明を、わたしは今まで見たことがありません。
  テレビや新聞の部分的な報道にただただ不安感をかきたてられているのでなく、
  全体像を把握した上で自分にできることをやっていきたいとは思いませんか?

(2010年11月26日 追記)
   以前はここに字幕なしのYouTube動画を貼り付けていたのですが、今見たら
   indiesatelliteさん制作のすばらしい日本語字幕付き動画が公開されていたので
   そちらを使わせていただくことにしました。
 


        ◇ 動画制作者/語り手:   Annie Leonard アニー・レオナード
        ◇ 日本語字幕制作者:  indiesatellite
        ◇  こちら には、英語字幕付き動画もあります。


The Story of Stuff (1) ・・・ Introduction     
      物の物語 (1)
 ・・・ はじめに
    (テキスト和訳: ゆうこ)

Do you have one of these?
こういうの、持ってます?

I got a little obsessed with mine.
私はちょっとマニア気味なんです。

In fact I got a little obsessed with all my stuff.
というか、自分の持ち物には全部執着してるんです。

Have you ever wondered where all the stuff we buy, comes from
考えたことあります? こういう商品がどこからやって来て

and where it goes when we throw it out?
捨てた後はどこへ行くのかということを。

I couldn’t stop wondering about that. So I looked it up.
私はそれが気になったので、調べてみたんです。

And what the text book said, is that stuff moves through a system
教科書にはこう書いてありました。「商品の流通は

from extraction to production to consumption to disposal.
採取 ⇒ 製造 ⇒ 消費 ⇒ 廃棄というシステムを通して行なわれる」 と。

All together, it is called the materials economy. Well, I looked into it a little bit more.
その全体は「物質経済」と呼ばれています。そこで、もう少し調べてみました。

In fact, I spent 10 years traveling the world,
実は私、10年かけて世界中を歩きまわり、

tracking where our stuff comes from and where it goes.
商品はどこから来てどこへ行くのかを追跡してみたんです。

And you know what I found out? That is not the whole story.
それで何がわかったと思います? これが全部じゃないんですね。

There’s a lot missing from this explanation.
この説明には、欠けたところがいっぱいあります。

For one thing, this system looks like it’s fine. No problem.
たとえば、このシステムは、まともなものに見えますよね。問題なしと。

But the truth is it’s a system in crisis.
でも実際は、危機に瀕してるんです。

And the reason it is in crisis is that it is a linear system
なぜかと言うと、それが直線型のシステムだからです。

and we live on a finite planet
そして、地球は有限だからです。

and you can not run a linear system on a finite planet indefinitely.
有限の地球で直線型のシステムを永続させることはできないんです。

Every step along the way, this system is interacting with the real world.
このシステムは、流れの各段階で実社会と関わっています。

In real life it’s not happening on a blank white page.
実社会では、ものごとが単独で起こるわけではありません。

It’s interacting with societies, cultures, economy, environment.
それぞれの社会や、文化や、経済や、環境と影響しあっています。

And all along the way, it’s bumping up against limits.
その流れの中で、このシステムは色々な限界にぶつかっています。

Limits we don’t see here because the diagram is incomplete.
ここでその限界が見えないのは、この図表が不完全だからです。

So let’s go back through, let’s fill in some of the blanks and see what’s missing.
じゃあ、もっとよく見て、この図表に何が欠けているのか調べてみましょう。

Well, one of the most important things its missing is people, yes people.
まず、とても大事なものが欠けています。人間です。人間が抜けてるんです。

People live and work all along this system.
この全過程で人は暮らし、働いています。

And some people in this system matter a little more than others;
そしてこのシステムでは、ある人々は他の人々よりも、やや重要視されます。

Some have a little more say. Who are they?
発言権がちょっと多い人々がいるんです。たとえば
 
Well, let’s start with the government.
まず、政府ですね。

Now my friends tell me I should use a tank to symbolize the government
「政府のシンボルなら、戦車を使えばいいのに」 と私の友人たちは言います。

and that’s true in many countries and increasingly in our own,
確かにそんな国は多いし、我が米国も、どんどんそうなってきています。

after all more than 50 % of our federal tax money is now going to the military,
なにしろ連邦税の50 %以上が軍事費にまわされてるんですものね。

but I’m using a person to symbolize the government
でもここではあえて、人間を政府のシンボルに使います。

because I hold true to the vision and values that governments should be
なぜなら、私はあくまでも、政府というものは本来

of the people, by the people, for the people.
人民の、人民による、人民のためのものと思いたいからです。

It’s the governments job to watch out for us, to take care of us. That’s their job.
私たちの安全と福祉を守っていくのは、政府の役目です。それが仕事ですからね。

Then along came the corporation.
さて、次に来るのは企業です。

Now, the reason the corporation looks bigger than the government
ここで企業を政府より大きく描いたのは、なぜかと言うと

is that the corporation is bigger than the government.
実際に企業は政府より大きいからです。

Of the 100 largest economies on earth now, 51 are corporations.
世界の経済組織を大きいものから100挙げると、その内51が企業です。

As the corporations have grown is size and power, we’ve seen a little change in the government
企業の規模と影響力が大きくなると、政府内に少し変化が起こってきます。

where they’re a little more concerned in making sure
あらゆることを、国民の為になるかどうかということよりも

everything is working out for those guys than for us.
まず企業の為になるかどうかで考えるようになるんです。


物の物語 (2) ・・・ 採取 につづく)


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